分かりやすく解説します！初めてのマンションローン、申し込みの流れ

マンション購入には、大きなお金が必要になります。一括購入が理想ですが、多くの人は、銀行の住宅ローンを利用するのではないでしょうか。そこで、気になるのが、いつ、どのタイミングで、マンションのローンに申込めばいいか、です。じつは、銀行がマンションローンの本審査をしてくれるのは、具体的に購入物件が決まった時なのです。つまり、売買契約を結んだあとでなければ、本審査ができないのです。

しかし、ここで不安になります。マンションの売買契約をした後に、ローンの審査が通らなかったらどうなってしまうんでしょうか？安心してください。契約書の中には、必ず「ローン条項」というものがあるはずです。これは、一定期限までにマンションのローン審査に通らなければ、契約を白紙に戻すことができる条項です。逆に言うと、マンション購入希望者は、契約を結んだあと、この期限までにローンの審査に通っておく必要があるのです。

購入希望のマンションが、新築か中古かで多少ローンの申し込みにも違いが出てきます。通常、マンションローンが実行されるのは、物件が引き渡された時点からです。新築マンションの場合は、売買契約を締結して、その半年後に物件の引き渡し、という場合も少なくありません。ご存知の通り、ローンの金利は時期によって上下します。とりあえず、期限までに審査を通しておいて、実際のローン本契約は引き渡しの２～３ヵ月前に、検討を始めてもいいかもしれません。新築マンションの場合は、引き渡しまでの時期を見て、住宅ローンの商品をじっくり探すことが可能なのです。反対に、中古マンションは、売買契約と引き渡しにほとんど差がありません。この場合、最初に審査したローン契約をそのまま利用する方が、スムーズです。

それでは、マンションローンの申し込みの流れを簡単に解説します。良い物件が見つかったあと、不動産会社とマンションの売買契約を結びます。その後、銀行にマンションローン借入れの申し込みをします。申込書と必要書類を銀行に提出すると、約２～３週間で審査結果が出ます。審査に通ると、「金銭消費貸借契約（住宅ローン契約）」を銀行との間で、締結します。マンションの引き渡し後から、契約に基づき融資が実行されます。

マンションローンは、各銀行によって様々な特徴を持った商品が用意されています。その時々で金利も変動するので、自分に合ったローンを、じっくり検討する必要があります。マンションを購入しようと思い立った段階で、一度、銀行の住宅ローン相談窓口に行ってみるのもいいかもしれません。