非正社員で住宅ローンを受けるための道のり

非正社員が住宅ローンを組むのは、正社員に比べて厳しいようです。一般に、住宅ローンは20年以上の支払いが続く場合がほとんどなので、ローン審査時に「雇用形態」を判断材料にします。しかし、あくまで判断材料の1つであるので、非正社員でも住宅ローンを組むことは可能です。現実に、住宅ローンを組んでいる非正社員もいます。非正社員とは、契約社員・派遣社員・アルバイト(パート)労働者をいいます。残念ながら、アルバイトでは住宅ローンを組むことは不可能です。

契約社員の場合、大手の会社であることが多いので安定面ではプラスですが、3年以上の勤続年数が必要です。1年以上でも住宅ローンを組める可能性はありますが、やはり、長い方が有利でしょう。一方で、派遣社員の場合、契約社員と比較すると住宅ローンを組むことは難しいようです。少なくとも、3年以上の勤続年数が必要です。なお、金融機関側は、契約社員・派遣社員の年収の8割を「年収」と捉えるので、気をつけましょう。

一般に「雇用形態」は審査基準になりますが、なかには、雇用形態を気にしない金融機関もあります。しかし、収入の安定性と継続性を証明する必要があります。また、社会保険に加入していることが必須で、在籍確認も行います。

非正社員が住宅ローンを組むことは厳しいのが現実です。しかし、少しでも審査を通りやすくするためには、「雇用形態」以外の項目はできるだけ改善しておくことが必要です。例えば、自己資金をしっかりと用意しておく。また、クレジットカードを普段利用している人は、返済の滞りを絶対にしないようにする。他にも、配偶者が正社員である場合や、実家が持ち家だとプラスの材料になります。このように、少しでも審査が通りやすい環境をつくっておくことが大切です。

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